＜検査内容＞
・SDMA（腎臓病早期発見）検査

「猫の腎臓病ってよく耳にするけど実際はどうなるの？」
腎臓は、体の中で作られた毒を、体の外へ排出する働きをします。なので腎臓病が進行すると、毒が体の外へ排出されなくなり、体内を循環してしまいます。そのため猫はずっと気持ち悪い状態になり、吐いたり、ごはんが食べられなくなったり、治療による手助けがないと、どんどん弱っていき、命にもかかわります。腎臓病は、一度かかると治らない、不可逆的な病気なので、早期発見で、進行速度をおさえることが、唯一の治療になります。

＜検査内容＞
・SDMA検査
・T4（甲状腺機能）検査

腎臓病の症状が「元気、食欲の低下」なのに対し、甲状腺機能亢進症という病気は、真逆の「食欲増加、興奮」という症状が出ます。
これらの相反する症状になる病気に同時にかかると、お互いの症状を打ち消し合って、病気の発見が遅れることがあります。甲状腺機能亢進症は元気になるのですが、これは代謝異常なので、食べても食べても食事から栄養素が取り込めず、痩せます。鳴き声が大きくなり、なんだか元気になったかも？と思いますが、ホルモンの過剰放出が原因なので、猫は苦しい思いをします。元気な状態との見分けが難しいので、高齢で元気な場合は、一度検査を受けることをお勧めします。

＜検査内容＞
・胸部レントゲン
・心電図
・Snap pro BNP（心臓病の検査）

この病気は罹患率はあまり高くありませんが、血栓による後肢麻痺や、突然死を引き起こす病気として、気にかける必要があります。こういう病気こそ、年に一度、健康診断でぜひチェックをしたいものです。症状は重症化するまで分かりづらく、息苦しさからの開口呼吸などが特徴的な兆候です。不可逆的な病気で、進行してからの治療は困難です。

肝臓や脾臓、膵臓や腎臓など、臓器に腫瘍などができてないか？これは画像検査をしないとわかりません。体の中（臓器）にできた腫瘍が破裂したり、体の外側から見てわかるくらい腫れてきたら、病気はかなり進行しています。定期的な画像検査で、体の中のチェックもしましょう

健康診断では、できるだけ多くの項目をチェックすることが大事です
病気というのは厄介で、症状が出てから検査をするのでは、遅いのです
(病気の兆候が出てから、無治療での1年生存率は20％と言われています)

しかし、検査を全て受診するとかなり高額になります
猫が健康なうちに、なるべく多くの項目を検査したい！
という獣医師の熱い思いで、各種検査を半額にしました。
1年に1度、2年に1度、毎回でなくてもよいので、フルセットの健康診断、受けてみませんか？